体罰という名の暴力

またまた、悲惨な事件が起きてしまいましたね。

高校のバスケットボール部のキャプテンが顧問教諭の度重なる体罰に耐え切れず自殺してしまったというのですから事は重大です!

私も学生時代、体育会系のクラブに所属していましたので、ミスをしたり集合時間に遅れたりすると上級生から決まって体罰を加えられたものです。

でも、それは「グランドを10周廻ってこい!」とか「腕立て50回!」とかいった、本当の意味での体罰でしたから、体はきついものの精神的な痛みは感じることはありませんでした。

さて、今回の事件の報道を見ていて疑問を感じたことが二つあります。

まず、第一に校長や教育委員会の責任者が謝罪の言葉を述べる時に、原稿を棒読みにするとは何事ですか? 全く誠意が感じられないではありませんか。

真剣に事件の真相を究明して、再発を防ぐ気持ちがあるなら原稿など必要ありませんよ!

頭を下げていればいつか嵐は過ぎ去るという姿勢が見え隠れしていて、非常に不愉快でなりませんでした。

もう一つは、何故渦中にいる顧問の氏名と顔写真が公表されないのでしょう?

人様の大事な宝物である子供の顔を腫れ上がるほど殴りつけ、挙句の果てに自殺に追いやった人間のプライバシーを守る必要が、どこにあるのでしょうか?

公の場で顧問自身の口から説明責任を果たさせるべきです。

毎度のことながら教育関係者の「このような事件が二度通らないよう最善を尽くします。」という弁明の言葉が虚ろに聞こえてならないのです。

 

※「桜宮高校バスケット部」で検索したら一発で名前と顔が判明しました。