困った人たち

会話をしていると、こちらの言うことをやたらと否定する人っていますよね?

まるで、否定するのが習慣になっているような人というのは実に困ったものです。

それでも、言っていることが正しければ、まだ許せるのですが、ある時こんなことがありました。

知人と選挙の話をしていた時、私が「最近の世論(よろん)調査では~。」と言ったところ、「それは、世論(せろん)っていうんだよ!」と言って、頑として自説を曲げないのです。

実は、この言葉どちらの読みが正しいのか私も気になっていたので、調べたことがあるのです。

詳しい経緯は省略しますが、日本では1946年から「世論」は「よろん」と読ませることで統一されています。

その事情を知らない人達が、「よろん」は湯桶(ゆトウ)読みだから「せろん」と読むものが正しいと思い込んでいるのです。

話の論点は、そんな所にはありませんでしたから、あえて反論はしませんでしたが、何をいっても、「そうかなぁ?」とか、「いや、それは。」と返事を返されると、こちらとしては真面目に会話をする気が無くなってしまいます。

当然のことながら、こういう人が他人から好かれることはまずないわけで、おそらく友達もいないのだろうなと余計な心配までしてしまいます。

八方美人も困りますが、自己主張ばかりで他人の意見に耳を貸さない人というのも、如何なものでしょうか?

 

湯桶読み:語句の前を「訓」読み、後ろを「音」として読む「湯桶(ゆトウ)」のような熟語の読みの事。

例としては、「朝晩(あさバン)」、「雨具(あまグ)」、「親機(おやキ)、子機(こキ)」等。この逆が「重箱」読みです。