秋の夜長に

中国人夫婦が経営する中華料理店に行ってきました。

昨今、傲岸不遜な暴挙を仕掛けてくる国の店へ行くのは複雑な思いもするのですが、この夫婦には罪はないということで直々利用している次第です。

 

友人と何回か通っているうちに、夫婦共々我々の好みを理解してくれて、今ではこの店へ来るとお酒の種類を告げるだけで、後はマスターが旬の野菜や肉を使ってメニューにない料理を作ってくれるようになりました。

しかも、我々の腹具合に合わせて量を調整してくれるので、何種類もの料理が楽しめるという訳です。

ですから、ついつい食べ過ぎてしまうのですが、たまにはベルトが苦しくなるくらい食べても罰は当たらないでしょう。

 

ところで、この中国人夫婦は大の酒好きです。

昨夜は店がヒマだということもあり、途中から夫婦を交えての大宴会となってしまいました。

私とマスターはビールと日本酒を、友人と奥さんはワインを、それぞれ飲みながらふけゆく秋の夜長を楽しんできました。

 

豪勢な宴もお開きとなり、外へ出ると折からの中秋の名月が煌々と輝いていました。

そして、私の胸の中も日中友好関係の修復にいくぶんなりとも寄与した満足感でいっぱいでした。