ボランティアと云えども

私の所属するNPOでは年2回パソコン・アドバイザーの養成講座を開催しています。

所定の講習を受けて、認定試験に合格すると次はパソコン教室の会場で行われる研修に参加することが義務付けられています。(教育実習みたいなものです。)

そこでの責任者の評価をもとにNPOの代表者が最終的な判断を下すことになります。

講座開始からアドバイザーとして一本本立ちするまでザッと半年かかってしまいます。

たかがボランティアの割には結構厳しいでしょう?

 

それでも、そこで不適格の烙印を押される人は殆どいないのですが、ごく最近の研修に於いてすべての責任者からNGの評価をされた人物が現れてしまいました。

最終面談で、代表から講習態度の改善を条件に認定する旨を伝えたところ、本人にはまったく自覚がないらしく、そんなことを言われるくらいなら退会するから入会金を返せと開き直ったというのです。

 

本人にも言い分はあるでしょうが、このようなすぐ切れてしまう性格では、とてもではありませんが、身障者や高齢者相手のパソコン講師は務まりません。

我々講師に求められているのは,同じ質問を10回されても、11回目にはまるで初め質問された如く優しく答えることの出来る忍耐力なんですから。

 

結局は本人の意思により退会することになりましたが、少しばかり気の毒な気がしないでもありません。

本人なりに頑張ったつもりでしょうし、決して安くはない受講料と入会金を支払っているのですから・・・。

 

でも、早い方が本人のタメには良かったかもしれませんよ。

このような軋轢が生じてしまった以上、少なからずしこりは残ってしまうのでしょうからね!