聞くのはタダ!

ミルウォーキー出身のアメリカ人と会食する機会がありました。

本場のヤンキーらしく大きな体でジョッキのビールを一気に飲み干す姿は結構な迫力でした。彼は長く日本に在住していることもあり、日本語はもちろん日本の文化や食べ物についても造詣が深く、私たちの知らないようなことまで披露してくれました。

 

特に日本食は大好きで好き嫌いはまったくないそうです。

好きなモノが少ない私とは大違いですね。

この日はファミレス風の居酒屋で飲んだのですが、刺身など生モノを始め出てくるものは何でも美味しそうに食べる健啖ぶりには驚かされました。

 

飲み食いしながらいろいろな話(日本語で!)をしたのですが、その中で大いに参考になる話がありました。

彼が日本に来たばかりの頃は当然のことながら日本の文化や生活習慣の違いに戸惑ったそうです。

それが、だんだん慣れてくると、日本人は自分の本意でないことでも、すぐ周りに妥協してしまうことが、やたらと目につくようになったそうです。

 

そう云われてみれば、そうかもしれません。

私なんかは買い物に行っても、まず値切ることはしません。

 

彼の場合、可能かどうかわからないけれど、とりあえず聞いてみることは大事なことだと云います。

一言確認するだけで安くなるかも知れないのに、チャンスをみすみす逃してしまうことはありませんからね!

それに聞くだけなら、誰も傷つくことはないのです。

 

そんな所から、It never hurts to ask.(聞くことは傷つけない≒聞くのはタダ)という言葉があるそうです。

 

彼は、今でも分らないことや、こうして欲しいという希望があればとにかく聞いてみることにしているそうです。

そうした会話を通じて、より相手の人と親密なお付き合いが出来るようになり、一挙両得だとも言っていました。

 

この歳になってアメリカ人から日本の諺を聞くとは思いませんでした。

私も見習わなければいけませんね!