マシンガントーク

マニラ滞在2日目、いよいよ某国VIPと顔合わせの日がやってきました。

既にマニラに到着しているアメリカ支局のT・クルーズとホテルのラウンジで一杯やっているところに、現れたのは何と!身の丈6尺はあろうかという大柄な女性でした。

これならガードの必要は無いと思うのですが、本部からの指令とあっては致し方ありません。

 

簡単な自己紹介の後、明日からの予定について打ち合わせを行ったのですが、彼女の喋りはまさにマシンガントークで早すぎて何を言っているのか全く理解できないのです。

 

「もう少し、ゆっくりしゃべって貰えませんか?」(もちろん英語ですよ!)と云うと、その瞬間だけゆっくり喋ってくれるのですが、すぐ元に戻ってしまうのです。

どうやら、私がネィティブな日本人だということを忘れてしまっているのでしょうね?

 

そんな私をよそ目に彼女とT・クルーズはビールを片手に周りの客が振り返るほどの大きな声で会話を続けています。

そこまでならまだしも、突如として何が面白いのかゲラゲラ大笑いをするのです。

 

こればかりはその場にいないと分らないと思いますが、何とも寂しいものですよ~。

意味が解らないので笑うわけにもいかず、仕方がないので窓の向こうから射してくる月明かりを見ながら時間の過ぎるのを待つだけですからね。

 

こんなことで、明日からの仕事が務まるでしょうか?

眠れぬ夜になりそうです。